岐阜県実業団バレーボール連盟のあゆみ
 
 昭和36年2月の日本実業団バレーボール連盟組織の誕生を機会に、職場チームの相互の親睦とバレーボールの普及発展の推進力となる組織を設置する気運が高まり、同年9月9日に岐阜県実業団バレーボール連盟は発足した。
 昭和41年10月には、第1回岐阜県実業団バレーボールリーグを岐阜県営コート(屋外)で開催し、翌年からは、春と秋の年2回開催することとし現在に至っている。会場は昭和51年頃までは県営コートを中心としていたが、天候の影響を受けやすいこと等から、以降体育館での開催となっていった。
 昭和46年に小山幸隆会長(特種製紙)が静岡県へ転勤されたことがきっかけとなり、両県の役員で相談し、昭和47年6月11日に静岡県清水市で第1回静岐対抗9人制バレーボール実業団選抜優勝大会が開催された。スタート時は男子4部女子2部に分け親睦を図っていたが、静岡県の登録チーム数が多いことから、昭和56年の第10回大会から男子を5クラスとし現在に至っている。
 9人制のトップ大会は、日本実業団男女優勝大会と全日本9人制総合選手権大会であるが、両大会とも企業力のある限られたチームが常時出場する機会が多くなり、日本実連ではこの2大会出場チームを除いた全国大会が検討され、昭和36年に第1回日本産業人男女優勝大会として創設された。本県では、昭和44年、昭和63年及び平成7年と3回開催されており、9人制の良さを十分発揮出来る特色ある大会として年々発展してきている。岐阜県チームの成績としては、昭和54年に中部電力岐阜(女子)、昭和61年に川崎重工岐阜がそれぞれ3位入賞を果たしている。
 最近では、「JAぎふリオレーナ」がVリーグに参戦し、平成30年度はV2リーグで2位の成績を収めた。9人制では、「イビデンレグルス」が全日本実業団選手権大会で3位に入賞している。
 今後の県実連の課題は、チーム選手の育成強化と登録チーム数の増加対策である。近年の企業経営方針の転換から、優秀選手の加入はもとより、チームの存続が危ぶまれる時代となっており、多い年には男女25チームの登録があったが、現在では、男子9チーム、女子2チームとなっている。従業員の健康維持が企業にとっても必要であることから、バレーボールが企業のスポーツとして評価されるよう県実連一体となり今後とも努力していかなければならない。

                                                                        岐阜県実業団バレーボール連盟 理事長 小島徳文